なぜXはStellarと繋がるのか?Elonマスクの金融戦略とXmoneyの正体

仮想通貨投資
おじさん
おじさん

こんにちは、おじさんです。

XがただのSNSじゃなくなってきてますよ。

イーロン・マスクが描く「金融スーパーアプリ構想」──その裏にStellar(XLM)の影が見え隠れしてるんです。

今回はその秘密、追ってみますよ♥️


Xが目指す“スーパーアプリ”構想とは何か?

💬 Xmoneyとは?

「Xmoney」は、X(旧Twitter)上で提供されるウォレット一体型の金融機能で、2025年内の本格始動が予定されています。

イーロン・マスクが目指すのは、中国のWeChat Payのような「すべてが一つで完結する」アプリ。

チャット・送金・決済・投資・収益化がXひとつでできる、いわば西側版のスーパーアプリです。


🏦 銀行口座と金融ライセンスの関係

2023年からX社は、アメリカ各州で送金業者ライセンス(Money Transmitter License, MSB)の取得を進めており、現在は50州中45州以上で取得済み。

なかでも規制が厳しいニューヨーク州やカリフォルニア州でも許可を取得しており、これは「法定通貨を使った本格的な金融事業」の準備が整ってきた証です。

このライセンスにより、Xmoneyは次のような機能を持てるようになります。

  • ユーザーの銀行口座との接続
  • 給与の受け取りや送金
  • デビットカード(Xカード)による支払い
  • 法定通貨とステーブルコインの交換

💰 対応する“資産”の種類は?

Xmoneyは、マルチアセット(複数資産)対応を想定しており、次のような構成になると予想されています。

  • 法定通貨USDを中心に多通貨対応(銀行と連携)
  • ステーブルコインUSDCやPYUSD(PayPal発行)などに対応予定
  • 仮想通貨初期は対応を明言していないが、将来的にBTC、ETHなどのサポートが有力
  • X内専用トークンクリエイター報酬・サービス利用に使われる独自ポイントの導入の可能性も

この設計により、法定通貨とWeb3資産の“ブリッジ”機能が実現する見込みです。


🧠 なぜイーロンは金融にこだわるのか?

イーロン・マスクの「金融スーパーアプリ構想」は、実は突発的なアイデアではなく、25年前からの“悲願”です。

1999年、彼は「X.com」というオンライン銀行を創業し、後にConfinity社と合併してPayPalが誕生。

PayPalを創った中心人物こそ、マスク自身だったのです。

彼はかつてこう語っています。

「銀行や決済システムは、根本的に時代遅れだ。送金をもっと自由に、安全に、そして安価にできるようにする必要がある」

それが今、「Xmoney」として形になろうとしています。


📱 ユースケースの未来像

Xmoneyが実現すれば、以下のようなユースケースが登場します。

  • X上の投稿に対して「チップ」や「報酬」を仮想通貨やステーブルコインで支払う
  • 海外ユーザー同士の国際送金をX内で完結
  • 自営業者・クリエイターがX内で請求書・決済・収益化を全て管理
  • 投資信託、ETF、仮想通貨などを「X上の金融スーパーアプリ」で購入

🚀 注目される理由

  • 法的・技術的な下地が本気で整っている
  • 金融とSNS、そしてWeb3を本気で統合しようとしている
  • PayPal時代の知見と、Stripe、Stellarなどの最強パートナーが背後に控えている

この「スーパーアプリ構想」は、単なる送金アプリの話ではありません。


Xmoneyはどのブロックチェーンを使うのか?

🔍 なぜブロックチェーンが必要なのか?

Xmoneyの中核は、「銀行を介さずに安全かつ即時で送金・決済ができる仕組み」です。

従来の中央集権型の金融システムでは、手数料が高く、着金に時間がかかるという課題がありました。

これを解決するため、Xmoneyはブロックチェーンによる分散型決済インフラを採用する可能性が高いと見られています。


💡 有力候補:Stellar(XLM)

Xmoneyが採用するブロックチェーンとして、最も有力とされているのが Stellar(ステラ/XLM)です。

その理由は3つあります。

✅ 1. Stripe・PayPalとの深い接点

  • 2014年、StripeはStellar財団に300万ドルを融資出資し、CEOのパトリック・コリソンがStellarのアドバイザーに就任。
  • 2022年4月、StripeはTwitter(当時)と提携し、USDCによるクリエイター報酬の送金機能を開始。

この提携はイーロン・マスクによる買収前、イーロンがツイッターの大株主になった時に実施されたものであり、StripeがWeb3送金にすでに対応していたことは、Xmoney構想のインフラ面で“下地ができていた”ことを意味します。

また、Stripeは、PayPalマフィアとの関係も深い企業です。

特に、ピーター・ティール氏が設立したFounders Fundは、同社の初期投資家として知られています。さらに、2011年のシードラウンド(※創業初期の資金調達)では、イーロン・マスク氏も出資しており、本人は「ごく小口の投資だった」と語っていますが、その存在感は無視できません。

こうした背景から、StripeとWeb3の文脈を考える上でも、PayPal出身の実業家たちの影響力が今なお強く働いていることがうかがえます。

2025年現在、PayPal発のステーブルコインPYUSDはStellarネットワークでの発行・流通を開始する報道がされました。

これらはすべて、Stellarが「Xmoneyに組み込まれる下地」がすでに整っていることを示しています。


✅ 2. 技術的にも“決済特化”

  • 超低手数料(1回あたり約0.00001XLM=ほぼ無料)
  • トランザクション処理速度は2〜5秒
  • 法定通貨とのブリッジ構造(アンカー)も用意されており、現実の送金インフラに近い設計

つまり、日常の送金・決済を担うには理想的な仕様を持っています。


💱 採用されるステーブルコインは?

Xmoneyにおける実際の決済通貨としては、以下の2種類が最有力と考えられます。

ステーブルコイン発行体採用実績・信頼性
USDCCircleVisa、Stripe、Coinbase、Xなどで広く採用
PYUSDPayPal/Paxos規制対応。StellarとSolanaネットワークに対応済み

いずれも米ドルと1対1でペッグされた信頼性の高いステーブルコインで、Xmoneyのユースケースにも完全に適合します


🌐 他チェーンとの併用可能性

Xmoneyが今後、NFTや投げ銭、ポイントプログラムなど多用途に進化した場合には、StellarだけでなくPolygonやSolana、EthereumのL2(レイヤー2)といったチェーンを機能ごとに併用する可能性もあります。

しかしそれでも、

送金・決済の中核インフラとして選ばれる最有力候補は、依然としてStellar(XLM)である

その理由は、技術的優位性・既存の接続性・人的ネットワークの三拍子がそろっているからです。


✅ まとめ

  • Stellar(XLM)は、Xmoneyに最も適したチェーンであり、その可能性は極めて高い。
  • Stripe・PayPal・X社との接点はすでにあり、構造的にも技術的にも準備は整っている。
  • 将来的な拡張では他のチェーンとの“併用”もあり得るが、“心臓部”はStellarが担うと考えるのが妥当

PayPalマフィアとStellarの意外な接点

🧠 PayPalマフィアとは何か?

「PayPalマフィア」とは、2002年にPayPalがeBayに買収された後、同社の創業メンバーたちがそれぞれシリコンバレーで巨大企業を次々と立ち上げたことから付けられた異名です。

代表的なメンバーには:

  • イーロン・マスク(Tesla, SpaceX, X)
  • ピーター・ティール(Palantir, Founders Fund)
  • リード・ホフマン(LinkedIn創業者)
  • マックス・レブチン(Affirm創業者)
  • デイヴィッド・サックス(Yammer創業者、元PayPal COO)

彼らは今なお、互いに資金援助し合い、政治・金融・テクノロジーの中心に影響力を持ち続けている集団です。


仮想通貨とAI政策にまで関与

PayPalマフィアの面々は、単なる起業家にとどまらず、政府の政策決定にも関与しています。

ピーター・ティールは、第1次トランプ政権時代に政権アドバイザーを務め、AI・セキュリティ政策に深く関与しました。

J.D. Vance(現米副大統領)は、ピーター・ティールが支援する「Thiel派」ともいえる政治家であり、2022年の上院選ではティールが彼の選挙に1,500万ドル超を出資したことで話題に。

つまり、PayPalマフィア=ティール系=Vanceという政治ラインがあり、これは仮想通貨政策やWeb3/AI推進と密接に関係しているのです。

PayPalマフィアの中でも、デイヴィッド・サックス氏は特に注目すべき存在です。

彼は2023年6月にロバート・F・ケネディ・ジュニア氏の資金調達イベントを主催し、2024年の大統領選でも引き続き支援を行っています。

さらに2024年には、トランプ陣営においてAIと暗号資産を担当する「大統領特別補佐官」に任命され、仮想通貨政策の中枢に関わるようになりました。

このように、テクノロジー分野の実業家が政界でも影響力を強めている流れは、StellarのようなWeb3プロジェクトにとって、政策面からの追い風となる可能性があります。

また、サム・アルトマン(OpenAI CEO、元Y Combinator代表)はPayPalマフィアではないものの、AI分野で強い影響力を持ち、現在もStellar(XLM)のアドバイザーを務めています。

このように、仮想通貨・AI・米国政府政策はもはや切り離せない領域となっており、その中核にはPayPalマフィアが存在しているのです。


ジェド・マケーレブと“宇宙事業”

Stellarの共同創設者であるジェド・マケーレブは、現在、宇宙開発ベンチャー「Vast」を率いています。

Vastは、2023年にイーロン・マスクのSpaceXと公式に提携し、宇宙ステーション「Haven-1」の打ち上げと、それに続く有人ミッションの計画を進めています。

使用されるロケットはSpaceXの「Falcon 9」で、通信にはStarlinkが活用される予定です。

つまり、Stellarの創設者であるジェド・マケーレブと、XやSpaceXを率いるイーロン・マスクが、宇宙事業において実際に提携関係を結んでいるという事実があります。

この連携は、彼らが仮想通貨・Web3の文脈を超えて、次世代インフラそのものを構築しようとしている構図を象徴しており、非常に注目すべきポイントです。StellarとXmoney、Web3と宇宙という一見別の領域が、実は裏側で“線”としてつながっているのです。


すべてはStellarに帰結する?

ここまで見てきたように、

  • Stripeの出資(Stellarアドバイザー)
  • PayPalのステーブルコイン(PYUSD)とStellarの連携
  • SpaceXとStellar創設者のVast
  • X社とUSDC送金でのStripeの関係
  • サム・アルトマンはStellarのアドバイザー
  • デヴィッド・サックスが暗号・AI政策を担う現政権顧問である事実

これらはすべて、Stellar(XLM)というプロジェクトに向かって収束していく構造に見えます。

そして今、Xmoneyという新たな金融インフラの構想の中で、Stellarがその“決済の心臓部”として再評価され始めているのです。


おじさん
おじさん

Xの裏にStellarが見えてきたけど、まだまだ話はこれから。

次回は「なぜStellarなのか?」──その思想と仕組み、そして世界中の金融機関や支援団体がなぜXLMに注目しているのかを深掘りしていきます。

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

おじさんでした♥️

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